池田竜太郎 exhibition

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池田竜太郎 油絵展 「木々の繁る道」展 多くの方にお越しいただき誠にありがとうございました。<個展会場展示の様子>

RYUTARO IKEDA  oil paintings

A Leafy Walk in the UK and in Japan

From 5th Nov to 11th Nov, 11:00 to 19:00(16:00 close on the last day)

Venue Gallery Seira

Bijyutukaikan GF, GINZA 3-10-19 Chuo-Ku Tokyo, 〒104-0061,tel 03-3542 3473

2017年11月5日(日)- 11月11日(土)

 

美術会館 ギャラリー青羅

〒104−0061 東京都中央区銀座3−10−19美術会館1F, tel 03-3542 3473

 

 

 十代で油絵を始めて以来、毎回現場に立ち風景を描いてきています。森をテーマに描き始めて15年ほどになります。2008−2010年と2014−2016年に英国コッツウォルズ北部のChipping Campdenの南のBlockley村に滞在して制作してまいりました(シェークスピアの生家のあるStratford upon Avonから車で30分のところです)。

 私は森を現場で描くことによって自然と絵画の関係性を実感として感じながら制作をしております。風景の中に実際に身を置いて画面に向かうことで初めて得られる実感があります。それは風景の中で自らの足で立って見ているということの実感で、空間の中で自らの身体性を伴って初めて得られる“そこに居る”という空間感覚の実感です。それは制作者がもし安易に写真を元に描こうとするなら感じられないものです。私は制作の場において、“確かにその場所にいて対象を見て居る”ということの実感を一筆一筆画面に乗せていきながら制作を進めています。よく考えてみると“見て居る”という実感はそこに何かが“在る”ということを見て居ることの実感であって、タッチを置いて描くとは突き詰めれば”ものがあるということはどういうことなのか”ということを問いながらその模索を画面に置いていっているということになります。そしてそのようにして置かれた筆触は互いに画面の中で絵画としての関係性を持ち、互いに離れた点と点でも複雑に関係を持ち始め作品を形成していきます。私の場合、制作とは存在への問いかけとして捉えることができると思います。存在のあり方を問うということで問題を抽出しつつ描いているため森という具体的なものを描いていても画面は存在論的な抽象性を持ち始めると考えています。マチエールやテクスチャーを抽象的要素として画面で利用しているのではなく、制作を存在の認識の過程として行い、描くことそのものの軌跡、痕跡としてタッチがあるという点で、抽象性と表現が一致してきていると感じております。そのようにして自然と絵画の関係を探りながら絵を描いております。

 この制作を森の中で行なっているのですが、私の場合、森の中の緑に、人と自然の間にある何か根源的な深い魅力を感じてそれを描いております。森をテーマとし始めた頃は森や木々を外側から描いておりましたがイギリスで描いたことで森の中に入り込んでいくようになりました。フットパスに見られるようなイギリスの人と自然の距離感によってそうなってきたのだと思います。森との関係性をさらに深めていくことがこれからのテーマであると思います。イギリスにはリチャードロングや、デイビッドナッシュなどの身体性やそこに居る(居た)こと、突き詰めれば現場性を作品としていく一群の作家がいますし、マリール・ノイデッカーなど森や自然を作品としていく作家も一定数おり森を描くことをイギリスで行ってきたことには意味があったと感じております。

 仕事というのはどうも区切りというものがつけられず、もう少しいい作品をと思っているうちに国内での個展は10年も空いてしまいました。

今回の展覧会は区切りというにはまだの感じがありますが、さらに次の展開を期すために一つ区切りといたしました。

 

400人の方が来場され、盛会のうちに終了することが出来ました。ありがとうございました。

 

                                            池田竜太郎

 

 

 

 

"Feel and capture the fresh energy from nature, and put it on your canvas.

Keep your eyes fresh, watch and paint, then nature will appear in front of you. Every step you paint leads you to your dream.”

 

I do both paint and educate children. I feel strongrly the importance of looking at the object very clothly. If not, painting will not have the surperb felling of it.

This sence is from the experience from painting and educating art. This progression of art will go on by holding the image and making it into reality. By complating these, the ability to observe the object and to think of the options to draw out the painting will be increase.